失敗しない音楽教室の選び方
講師代表の経験によると、良い先生に巡り会える確率は2割と言われています。長いお付き合いになる先生ですのでよく見極めたいものです。
生徒さんが辛い思いをする音楽教室・先生の傾向
小さいころから、ピアノ等をやっており大人になってから学ぶ大変さを想像できない方、いわゆる「天才肌」の方に多く見られる傾向です。
お人柄にもよりますが、「なんでそんな簡単なこともできないんだ!」と内心苛立っているためレッスンが険悪になることもしばしばです。ひどい場合はそれを言葉にされますから、お月謝を払って傷ついて帰ってくる日々になることもあります。
②コンクール落ちの経験を引きずっていて先生の仕事に屈辱感のようなものを感じている(講師職をそもそもやりたくなかった)
上から目線の先生に良くある傾向です。少なくとも音楽を教えることに誇りを持ったり、楽しいと素直に思っている先生を選んだほうが楽しいレッスンになることでしょう。
そういう先生は、大事なことを伝えずにだらだらとレッスンを引き伸ばす傾向があります。
そういう先生は、頻繁にライブ告知やCDの売り込みをしてきます。
クラシック系の先生に多く見られる傾向です。
自分がやって来たやり方のみを伝えることが仕事と思い込んでおり、教育に対する向上心、工夫に欠け自分のやり方に合わない生徒さんに対してはあなたが悪いで片付けてしまうことが多いです。
教育は、どんな分野であれ先生がずべての責任を持ち、先生の工夫と努力で生徒さんのやる気をも育てる姿勢が本来あるべきです。
先生の向上心に生徒さんも刺激され頑張ろう!楽しいという気持ちになります。
学校の音楽の授業とは違って、生徒さんはお客様であり本来ちゃんとニーズを把握してそれに見合ったものを提供しなければなりません。先生・生徒という立場を勘違いして生徒さんのやりたいことと全く外れた事を教えてしまう先生も少なくありません。
音楽は、個人個人成長の種類、傾向、得意、不得意が全く異なるためグループレッスンではちゃんとしたフォローはほぼ出来ないと言えます。
グループレッスンが終わったあとで、先生に質問でかじりつくくらいの生徒さんならフォローが効くかもしれませんが、そこまでハングリー精神や勇気を生徒さん全員に求めるのは酷なことです。
これは、音楽専門学校の音楽理論やイヤートレーニング等のレッスンによく見られる傾向で、挫折者が後を絶ちません。
良い先生を見つけるコツ
生徒さんのニーズを把握せずに適当に教える先生は、生徒さんのやりたいことに沿わないままズルズルと時間を消費していき楽しくないばかりか、上達せずモチベーションが上がりません。
やりたいことをしっかり把握して指導してくれるなら安心して着いていくことができます。
生徒さんの状況や、進歩は千差万別です。生徒さんの状況を素早く把握してそれに沿った指導を柔軟にしてくれる先生なら、無駄がなく充実した楽しいレッスンが出来ることでしょう。
常に生徒さんが満足するためのみならず、先生も一音楽家として常に向上心を持っているのがつぶさにわかる、常にチャレンジしている先生は人間としても魅力的で、レッスンの中にも常に新鮮なアイデアが生まれていることでしょう。
生徒さんは、音楽のことは良くわからないのですから、どこまでができていて、どこまでが課題なのか分からず不安です。そのラインをしっかり見えるようにすることは、先生にとって大事な仕事です。褒めずにダメだしばかりする先生では、素人の生徒さんにとっては課題は見えても進んでいるのかいないのかわからず辛い気持ちになるだけです。
生徒さんは、音楽のことはまだ詳しくないのですから、独学だとつい難しくしすぎたり、次の目標がわからず立ち止まったりしてしまうものです。
その生徒さんに最適な課題を与え、効率良く、難しすぎず簡単すぎない課題を提示してくれる先生がいれば、上達は何倍も早くなるでしょう。
音楽の技術は、何でも「肝」というものがあります。それをその人の状況にあったところでズバリ!と教え、生徒さんの目から鱗が落ちるような指導をする先生は良い先生です。
これは教えるセンスではなく、技術の出し惜しみをしているかいないかの違いです。良い先生は、生徒さんは早く上達して早く卒業してしまうリスクを背負ってでも効率のよい指導をします。
そのリスクは、先生自身の成長と営業力の成長で補おうとするのです。
自己成長がなく、保守になる先生は永遠に音楽の「肝」を教えてくれません。なぜなら生徒さんが辞めてしまうのが怖いからです。
悲しいかな、そういった先生も少なくないのです。
しっかり見極めましょう♪
⑦あなたへの興味
抽象的になりますが、まず先生と接する感触としてあなたに興味を持っているかを気にしてみてください。
なぜなら、教えることで生徒さんが成長することが面白い、楽しい、嬉しいと思っている先生は、生徒さんが何をしたいのか、どうなりたいのか、何が好きで、どういうところを克服したいのかをまず知ろうと思うからです。